6 考察
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病理診断において規約に基づいた診断は必須です。頻回に更新される診断基準の全てを把握することは困難で、病理診断医に多大な負荷をしいています。鏡検診断は現状で代替困難ですが、規約に基づいたスコアリングや記載は単純作業の繰り返しです。この単純作業の部分を省力化、自動化することで、診断時にかかる負荷の軽減とさらには診断時間の短縮が可能と考えます。この役割において規約の入力支援システムの作成は非常に有益です。Excel は多くの施設ですでに導入済みであり、本システムの利用に当たり追加費用がかかりません。当院の電子カルテ上でも、標準的に運用がなされており、新規アプリケーションを電子カルテ上にインストールする必要がありません。
Excel上で出力された診断および所見データは、結果をコピーし、電子カルテ上にペーストする操作が必要です。電子カルテ上で運用される病理診断システムとの連携が可能となれば、コピーアンドペーストも省略できます。当院で運用中の病理診断システム上には、今回作成した入力支援システムの簡易的な入力フォームが搭載されており、同じ Microsoft製のアプリケーション上で動作しているため、将来的には連携と自動化が期待されます。
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